子犬が甘噛みをする一番の理由は、乳歯から永久歯に生え変わる際に感じる歯痒さを紛らわすためと言われています。
乳歯は生後3週齢あたりから生え始め、生後2ヶ月齢頃までには生え揃います。
犬種によって多少異なりますが、生え揃った乳歯は生後3~8ヶ月齢頃までに永久歯に生え変わり、遅くとも1才までには永久歯が生え揃います。
まず最初に切歯(人間の前歯に相当する歯)から生え変わり、続いて手前から奥に向かって(厳密には多少の違いあり)生え変わっていき、最後に一番奥の大臼歯(人間の奥歯に相当する歯)が生え替わってすべて永久歯に生え揃うといった感じです。
その生え変わりの過程が歯痒さを感じる期間であり、それを紛らわすために目の前にあるモノを何でも噛みたがるのです。
また、これとは別に子犬が遊びに夢中になってしまい、興奮して人の手足を噛んでしまうこともあります。
生えたばかりの子犬の歯は鋭いため、歯の先にちょっと触れただけでも結構痛いもの。
子犬は噛んだ時の力加減をまだ解っていないことが多いため、子犬はただ遊んでいるつもりでも大声を上げてしまう程痛いことも…。
歯の生え変わりが進めば歯痒さを紛らわすことによる甘噛みの頻度は減っていきますが、その甘噛みと遊びの中で興奮して噛む行為は別モノ。
これを矯正せずに放っておくと遊びの中で強く噛む行為が子犬にとってクセ(当たり前の行為)となって一生残ってしまい、さらにしつけに失敗してしまった場合には飼い主さんに対して噛んで抵抗するといったことも起こり得るのです。
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甘噛みと言えども、人の手足を噛むのはイケナイ行為であることを子犬の時期から教えていくようにしましょう。
次のページではその教え方について解説していきます。
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【甘噛み対策】2.噛みグセをなくすコツ