「ウチの子はハウスに入れると嫌がって鳴き叫ぶのですが、どうしたらいいのでしょうか?」といったご質問をよく頂きます。
ハウスの中でギャンギャン鳴き叫ぶ姿を見てしまうと確かにハウスの中を嫌がっているように見えるかもしれませんが、これはハウスを嫌がっているというよりも目の前にいる飼い主さんに対して構って欲しいとアピールしている場合がほとんどです。
もしこれが本当にハウスを受け入れられないレベルに達しているワンちゃんだったとすると、今にもハウスを破壊してしまうくらいの勢いで抵抗する(暴れる)はずで、そもそもそういった行動を見せるのはハウスにまつわる何らかのトラウマを抱えているような場合。
初めて飼い主さんのもとにやってきた子犬であればそんなトラウマを抱えているとは考え難いので、まず間違いなく単なるワガママで鳴き叫んでいるだけと言えるでしょう。
この時点で「ウチの子はハウスが苦手なのか…」と人間的な感覚による勘違いをしてすぐにハウスでの飼育(ケージ飼い)を諦めてしまうと一生ハウスで過ごせないワンちゃんになってしまい、ペットホテルでのお泊りや動物病院への入院も難しくなってしまいます。
特に入院は飼い主さんと離ればなれになった上に慣れないケージの中で過ごさなければなりませんので、体調が優れない状況下で余計にストレスを与えることになってしまいます。
我が愛犬をそんな状態にさせないためにも、たとえ子犬がハウスの中で鳴き叫んだとしても落ち着くまでしばらく放っておきましょう。
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通常、ブリーダーさんのお宅では子犬が産まれてからお引き渡しするまでの間はケージ飼いをしています。
ケージから出して遊ばせることはあるかもしれませんが、お部屋の中を自由に放した状態で飼っているようなことはまずありませんので、子犬はハウス(ケージ)に対しての違和感は一切持っていません。
『ハウスは子犬を閉じ込めるオリ』というイメージをお持ちの飼い主さんはその考え方を“人間の視点”でななく“犬の視点”で考えてみましょう。
子犬がリラックスできる居心地の良いハウスを与えること(=ケージ飼い)が子犬にとって優しい飼い方なのです。
次のページではハウスのしつけをしていく上で心掛けるべき点について解説して参りましょう。